介護サービスの種類を知ろう
3つの種類の介護サービス中のひとつ「地域密着サービス」にはメリットがいっぱい
介護サービスとは
介護サービスとは、介護保険に加入している人の必要に応じて提供する公的な介護サービスのことをいいます。介護を必要としている人がサービスを受けられるかどうかは、介護の必要度を示す「要介護認定」のレベルに応じて決められます。要介護度は軽度なレベルの1から重度なレベルの5までが受けられる「介護給付」と、要支援1もしくは2と認定された人が受けられる「予防給付」があります。費用の8割から9割は介護保険で残りが自己負担。自己負担の金額は利用者の所得によって異なります。
介護サービスの種類
介護系正社員求人を見分ける目安になるのが、種類別の介護サービスです。介護サービスは、大きく分けて「居宅サービス」「施設サービス」「地域密着サービス」の3タイプに区分されます。居宅サービスとは、自宅や施設など、介護を受ける人が住んでいる場所で提供する介護サービスです。介護職員が自宅を訪問し、入浴や排泄、食事の介護サービスを提供する「訪問介護サービス」や、通ってくる利用者に提供する「デイケアサービス」、病院や薬局での「居宅療養管理指導」などがこれに該当します。なお、短期間だけ介護施設に入所するショートステイや、グループホーム・有料老人ホーム入居者に提供する介護サービスも居宅サービスとなっています。施設サービスとは、生活施設の「特別養護老人ホーム」、在宅復帰を目指す施設の「介護老人福祉施設」、医療的なケアを必要としている要介護高齢者向け施設の「介護療養型医療施設」の3施設に入所している要介護者に提供されるサービスです。そして、地域密着サービスとは、介護を必要とする人が住み慣れた地域で受けられる介護サービスです。地域に根付いたサービスが提供されるということで、介護を受ける人の必要をよりきめ細やかにくみあげることができます。
地域密着型サービスのメリットとは
地域密着型のサービスを提供する事業者は、国ではなく市町村が指定しています。そのため、介護サービス内容の基準や介護報酬が、より地域のニーズに密着したものとなりやすく、国が指定する居宅サービスより柔軟度がアップするというメリットがあります。地域に住んでいる人から介護を受けることで安心できる高齢者は大勢います。地域密着サービスによって、介護を受ける側の心理的な負担を大幅に減らし、介護する側の負担も同時に減らす効果を期待できます。訪問介護の難点は、居宅は居宅、通所は通所など複数の介護事業者とのやりとりが発生してしまうことですが、地域密着型介護サービスの場合、「小規模多機能型居宅介護」というサービスを活用することで、訪問介護もショートステイも通所介護もすべて同じスタッフが対応できるようになります。